ばね指(屈筋腱腱鞘炎)

指を曲げる腱(屈筋腱)は、手のひらで腱鞘というトンネルを通っています。
手を使いすぎると、腱と腱鞘の間で炎症が起き、痛くなったり指のひっかかりを認めたりします。
手を使いすぎないようにすることが大事ですが、痛みが強い場合には、ステロイド注射を行うこともあります。
注射は有効ですが、ステロイドは強い薬であるため、何回も注射をすると腱が損傷する危険性があります。
当院では、3回注射をしても改善しない場合は手術治療をおすすめしています。

ドゥ・ケルバン腱鞘炎

手首の親指側にある腱は、腱鞘というトンネルを通っています。
手をよく使う人は、腱と腱鞘との間で炎症が起き、痛みが出ます。
手首を小指側に曲げた時に痛みが出るのが特徴ですが、母指CM関節症と症状が似ているので、正しく診断することが重要です。
治療は、適切なサポーターを使い、炎症のある部位の安静をとることが基本です。
それでも痛みがなくならない場合には、ステロイドの注射や、手術を行うこともあります。

ヘバーデン結節、ブシャール結節

指の関節が変形して痛くなる病気です。第一関節に起きるものをヘバーデン結節、第二関節に起きるものをブシャール結節と呼びます。
40歳以降の女性に多く、女性ホルモンが関与しているという説もありますが、原因は不明です。
関節リウマチと症状が似ているので、正しく診断することが重要です。
治療の基本は安静で、塗り薬や、テーピングによる関節の固定などを行います。
痛みが強い場合は、ステロイド注射や手術をすることもあります。

母指CM関節症

親指の付け根の関節(CM関節)は、ものをつまむ時に強い力がかかります。
長年手に負担がかかると、関節の軟骨がすり減り、骨が亜脱臼を起こしてきます。
サポーターで親指の運動を制限することにより関節の安定性が得られます。
痛みが強い場合はステロイド注射や手術を行うことがあります。

母指CM関節の関節裂隙狭小化、骨棘形成、関節亜脱臼を認めます。

関節リウマチ

関節リウマチは20-50代の女性に多く、全身の関節で炎症が起きる病気です。
原因はまだ不明とされていますが、環境因子によって発症する自己免疫疾患と考えられています。
また、発症に遺伝要素は関係はありますが、強い関係性はないとされています。
肉親にリウマチの患者さんがいる場合に発症することがありますが、遺伝性疾患ではありません。
典型的な症状は、両手指の関節の痛みや腫れ、朝のこわばりです。
関節の炎症のため関節が変形してしまうと治療が困難になるため、関節が変形する前に早期に診断をつけて、治療を開始することが重要です。
採血で診断を行いますが、早期のリウマチの場合は採血で診断がつかないこともあるので、エコーやMRIを行い診断をつけます。

指の感染(ひょう疽、爪周囲炎)

指先で起こる細菌感染症です。
指先の軟部組織で起こるものをひょう疽、爪の縁に沿って起こるものを爪周囲炎といいます。
骨や関節に感染が広がる前に、早期に治療する必要があります。
皮膚の下に白い膿が透けてみえることがあります。
指の狭い空間に膿がたまると、周りの軟部組織の内圧が上がるため強い痛みを認めます。
切開し膿を出すことにより、痛みは楽になります。
皮膚は縫合せず切開したままにしておくことにより、膿がまたたまるのを防ぐことができます。
感染に対し抗菌薬を投与します。
膿を培養検査に出して原因菌を調べることにより、より適切な抗菌薬を選択することができます。

 
 
 

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