リハビリテーション室

整形外科疾患の治療では、運動や身体機能の調整を行うリハビリテーション(理学療法、作業療法)が重要です。
国家資格を保有した理学療法士、作業療法士が適切なリハビリテーションを行うことにより、患者さんが困っている症状の改善を目指します。

また、物理療法機器を使用した治療(物理療法)により、患部をあたためたり、全身をほぐすことにより、リハビリテーションの効果を高めます。

リハビリテーションの予約

理学療法・作業療法は予約制となっております。リハビリテーションが終わった後、次回の予約を取っていただいております。
また、電話で予約を取ることもできます(リハビリテーション直通番号:046-874-6385)。
都合によりリハビリテーションをキャンセルされる時は、お手数ですが電話で連絡をお願いします。

物理療法のみのご利用は、予約は不要です。
診療時間内に来院していただければ、いつでも施行することができます。
 

理学療法と作業療法

理学療法

理学療法

理学療法では、関節可動域制限、筋力低下、歩行困難などの障害に対して、検査や評価に基づいた治療計画を立て、リハビリテーションを実施します。
また、普段の生活習慣や動作などが、関節や筋肉に負担をかけ、痛みを生じているケースに対しては、日常生活動作指導を行います。

作業療法

作業療法
作業療法士

作業療法では、手外科疾患を中心に扱っています。手のリハビリテーション(ハンドセラピー)は特殊であるため、手の解剖と病態を十分に理解した上でリハビリテーションを行う必用があります。
医師と作業療法士で十分に連携をとり、安全にリハビリテーションを実施いたします。

リハビリテーションの流れ

1 状態の確認

1 状態の確認

初回のリハビリは、通常40分お時間をいただきます (予約状況によっては初回20分になることもあります)。
医師のリハビリオーダーをもとに、患者さんのお話を詳しく聞き、これまでの経過、患者さんの状態をしっかりと把握します。

2 身体機能の評価

2 身体機能の評価

得られた情報を元に、身体機能の評価を行います。
筋力や関節可動域、また日常生活動作においてお困りの点や痛みが起こる動作などを調べ、患者さんごとに改善すべき要素を評価します。

3 理学療法・作業療法

3 理学療法・作業療法

医師の診断・指示と評価情報を元に、理学療法・作業療法プログラムを設定します。
身体状況に合わせ、関節可動域訓練、ストレッチ、筋力トレーニング、リラクゼーション、日常生活動作訓練、テーピングの指導、装具作製などを行っていきます。

4 自主トレーニングの指導

4 自主トレーニングの指導

リハビリテーションは、当院で行う限られた時間だけではなく、自宅での自主トレーニングも大事です。
自主トレーニングの指導を行い、パンフレットをお渡しします。
身体の状態の変化に応じて、自主トレーニングのメニューも変更していきます。

5 リハビリテーションの継続

5 リハビリテーションの継続

週に1-2回程度の頻度でリハビリテーションに通院していただき、症状の改善を目指していきます。
症状の改善がなかなか見られない場合は、担当医と話し合い施術方法を再検討いたします。
担当医と理学療法士・作業療法士は定期的にカンファレンスを行い、情報を常に交換しています。

物理療法

マイクロ波治療器

マイクロ波治療器

電磁波を照射することにより、血行が改善、筋肉が弛緩し、疼痛を緩和します。湿布、カイロを貼っているとやけどをすることがあるので外していただきます。携帯電話や時計は破損することがありますので、機械に近づけないでください。

干渉電流型低周波治療器

干渉電流型低周波治療器

周波数の異なる電流を体に流すと、それらが体の深部でぶつかりあい、低周波の刺激が発生します。この刺激により局所の末梢循環を改善し、疼痛を緩和します。

上肢用バイブラバス

上肢用バイブラバス

約40℃のお湯の中で、気泡が上肢を刺激します。温熱効果による血流の改善および気泡のマッサージ効果による鎮痛が得られます。皮膚に傷があるときは、傷が治るまで使用できません。

ホットパック

ホットパック

約80℃のお湯であたためたパックを患部にあて、組織を温めることにより、血流が改善し、筋肉の緊張や関節のこわばりが緩和され、痛みが改善します。

ウォーターベッド

ウォーターベッド

全身を水の力でマッサージすることにより、肩こりや腰痛などが改善します。リラクゼーション効果もあり、全身の不調を感じている患者さんには特に効果があります。

※ 以下の項目に当てはまる人は、物理療法を施行できない場合があります。

□ ペースメーカーが入っている人
□ 体の中に金属が入っている人
□ 妊娠中の人
□ 治療部位に皮膚疾患、傷、刺青がある人

万が一治療中や治療後に異常を感じた場合は、すぐにお申し出ください。